エルネア王国ガイド

ワールド・ネバーランド「エルネア王国の日々」攻略・まとめ・プレイ日記

NS版プレイ日記(1代目)

情念の炎

私はティムさんと王家の居室のソファに腰かけていた。 「それでアンガスに『情念の炎』を渡したら部屋を出て行ったんだね」 ふふっといたずらに笑うティムさん。 「あれはウィムの香水じゃないのですか」 「ああ、似てるよね。でも情念の炎は、悪しき関係を…

【アンガス視点/アンテルム視点】兄弟

【アンガス視点】 厳かな静寂が神殿を支配していた。祭壇のもとにチヤと並ぶ。 横目で見るとステンドグラスから差し込む陽光でより一層、チヤが美しい。 オレは今日まで、ずっとチヤに避けられている気がしていた。 恋人であるアンテルムに気を使ってかと思…

収穫祭の準備

収穫祭の今日は、神殿で祈りを捧げることになっている。私は王家の居室の一室を借りてアンガスさんと準備をしていた。 アンガスさんは新しいドレスを新調し私に差し出す。今日まで恋人のいるアンガスさんを避けていたので、昨年のドレスを返せてないままなの…

目を見て

国民としての生活も少しずつ慣れてきた。 アンテルムさんは騎士隊長と議長を兼任しているので授業や議会と、忙しそうにしている。 アンガスさんはゲーナの森や瘴気の森に向かうところを見かける。トーナメント表を見る限り試合にも勝っているようだ。あの日…

確信

移住して数日。 ヤーノ市場で買い物をしているとアンテルムさんがやってきた。 「困ってることはないか?」 「はい、大丈夫です」 「それは?」 「種です。探索もいいのですが、一人だと息が上がりやすくて…畑仕事から体力づくりをしようかなと」 「まだよく…

新年

早朝にドアをノックする音が聞こえた。 「チヤちゃん、新年おめでとう」 「あ、ティムさん!新年…おめでとうございます」 「あれ…アンガスは一緒じゃないの?」 「いえ、昨晩はアンテルムさんに送られてから会ってません」 「そっか…あ、一緒に玉座の間にい…

【アンガス視点】歯車

【アンガス視点】 父さんとの話を切り上げ、アンテルムとチヤを追いかける。 チヤを思い詰めさせたことを謝りたい… 城下通りから噴水広場をつなぐ階段を降りる途中で足が止まった。 アンテルムとチヤが噴水の前で向き合う形になっている。兄貴がチヤに向ける…

一歩

すべてを話した帰り、私はアンテルムさんと自宅までの帰路を歩く。冬の冷たい風が頬をなでる。 くしゅん 「大丈夫か」 アンテルムさんが、とっさに肩を引き寄せてくれたけど「あ、鎧は冷たいな」と笑ってすぐに離れた。 その笑顔は出会ったときを思い出す。 …

【アンガス視点】チヤへの想い

【アンガス視点】 年の瀬のハーブ摘みに現れたチヤは、食事がまともに喉を通らなかったのだろう。出会ったころのガラス細工のような脆く儚い状態に戻っていた。 チヤに会ったのは星の日以来だ。 話したいことはたくさんあったが、今は皆がいる手前どうにもで…

国民になる

オスキツ国王が口を開く。 「うむ、ティムの言う通りだな。チヤ君は国家機密を持ってるわけでもなさそうだし、グァバメキアは現在も鎖国中で、1人のためにわざわざ戦士を使って追ってくるとは考えにくいだろう」 「ずっと追われている感覚があったのは怖かっ…

これまでのこと

ハーブ摘みを切り上げて、泣きじゃくる私を居室に連れていく王家の人たち。 「落ち着いたら話してちょうだいね」 ヴィクトリア王妃の優しい声。 テーブルに置かれた温かいホットミルクを手に取り、口につけると甘い蜂蜜の味がゆっくり広がる。 私は覚悟をき…

久しぶりの外は眩しくて眩暈がする。 アンテルムさんがもうすぐ居室を出るというので、オスキツ国王たちとハーブ摘みに出掛けることにした。 (最後の思い出を私にください) 家まで迎えに来てくれたのはヴィクトリア王妃とテレーゼ王太子。しかもできたての…

魔法がとける

アンテルムさんから逃げるように駆け込んだ噴水通りの家。 たくさん走ったせいでドレスは汚れ、みすぼらしい姿が窓ガラスに映る。アンガスさんからもらった願いのバラも花びらが欠けて弱弱しい。 (なんだか魔法がとけたみたい…) その姿が今の自分にぴった…

【アンガス視点】星の日

【アンガス視点】 チヤに着せたドレスは似合っていてすごく綺麗だった。 エナの子コンテストなんて俗なものは放って、今すぐ抱きたいと頭の中でいっぱいだった。 ドレスを着せたばかりなのに脱がせたい。 髪を整えたのに今すぐ乱れさせたい。 オレの中で相反…

影の正体

(はぁはぁ…) 闘技場から慣れないドレスを着て走るのは大変だった。ただでさえ体力がないのに呼吸が乱れる。 ── カチャリ。温室の扉に手をかけると開いた。 ここなら誰も追いかけてこないことがわかって安心する。 (早く着替えなきゃ!) ドレス上半身のホ…

エナの子コンテスト

アンガスさんに手をひかれ王立闘技場に入ると、すでに多くの人が席を埋めていた。 周囲の声が大きく、アンガスさんが耳元で話しかける。 「チヤ、終わったら温室で待ち合わせよう。それまで誰にも捕まらないで」 ふんわりとした香水のにおいが鼻をくすぐり鼓…

夢かなう

「ど、どうですか」 ドレスは絹やモフコットンの上級な生地で仕立てられ、滑らかな肌触りだった。 「さすがオレ、寸法はぴったり。すごく綺麗だ…」 じっと見つめられて気恥ずかしくなる。 「そうだな、髪の毛はオレが結ってあげよう。そこに座って」 アンガ…

ドレス

今日は年に1度、太陽が登らないことから「星の日」と呼ばれている。街には幻想的な光が飛び交っていた。 (光の花みっけ) 星の日だけに咲くこの不思議な花はお守りにもなる。 「チヤ、おはよう」 「アンガスさん、おはようございます」 「ワフ虫の光がきれ…

三すくみ

私は朝からアンガスさんと深い森へ探索へ出かけていた。実は二人で探索するのは初めてだったが、不安はない。アンガスさんの剣さばきは先日の試合と同じように、確かなものだった。 「チヤ、先日は兄貴たちとどんな話を?」 「ティムさんが斧でトーナメント…

三人を取り巻く空気

(ティムさんって強いんだっけ?) ティムさんに誘われ深い森へ向かったが、足を踏み入れるのは初めてで不安だった。 「少し待ってね」ティムさんは森に入ろうとしない。 しばらくすると森の獣道からアンテルムさんが出てきて、ティムさんが探索に誘った。 …

アンガスさんの試合

(これじゃよく見えないな…) 練兵場はアンガスさんの応援に来た女の子たちで溢れていた。 「やぁ、チヤ君」振り返るとティムさんが立っていた。 「ティムさん、こんにちは」 「アンガスの応援だね、こちらへどうぞ」 親族が応援する席に案内してくれた。私…

夢現

なんだろ…すごく安らぐ… チヤは心地よい陽だまりの中にいる気分だった。 それにエキゾチックでスパイシーな独特の香りがする。最初は苦手だったけど、いつの間にか好きになっていた香り。これっていつも近くで感じていた…アンガスさんが愛用している香水。 …

【アンテルム視点】複雑な想い

【アンテルム視点】裏切りと加虐心の続き 【アンテルム視点】 『警戒心の高い旅人の顔』、探索に興味がある『無邪気な少年の顔』、神殿で見せた『美しい女の顔』。アンテルムは、チヤの”女の顔”を見たときに惚れてしまっていたんだろう。 (あなたの本当の顔…

【アンテルム視点】裏切りと加虐心

『歪む』の続き 【アンテルム視点】 「ウィアラさん、二人分の代金を置いていく。ごちそうさま」 「部屋に空きがあるから泊まらせてもいいけど」 酔いつぶれた少年の背中をさするウィアラさん。 「引越すために荷物をまとめてるそうだから、このまま噴水通り…

【許可済】オスキツ国な絵

チヤ!アンガス!オスキツ国の王族!を連呼してたら素敵な絵が集まってきました。ありがてぇ… 描いたよ&ブログ掲載可能な方はご一報いただけますでしょうか。私が200万回くらい眺め直したいので…このページに残したいです… ※掲載を辞めたい場合、ツイートを…

歪む

今日は収穫祭。自然の恵みを豊穣の女神フェルタをはじめとるする神々に感謝する日。 神殿では厳かな祈りが捧げられる一方で、露店は珍しいものが販売され買い物をする人や港はマトラを釣る人でごった返している。子供たちは泥だらけになりながら宝探しに夢中…

王子の第六感

「はい、チヤ君。噴水通りの家の鍵だよ」 ティムさんから噴水通りの家の鍵を手渡された。 「僕にですか?…どういうことでしょう」 「んーアンガスが騎士になったらこの国に残ってくれないの?」 『ねぇ、オレが騎士になったらこの国に残ってよ』アンガスさん…

【アンガス視点】欲しいもの

【アンガス視点】 ミアラさんから鍵を受け取り、居室についたアンガスは乱暴にソファへ座り、ポム酒を呷る。 暖炉の中でぱちぱちと音を立てて燃えている炎を眺めながらチヤとの出会いを思い出していた。 ── オレがなぜ旅人、チヤに執着しているか? 宿屋の前…

【アンガス視点】鍵

【アンガス視点】 日中の居室は他の家族が出払っており、込み入った話をするには都合がよい。アンガスは、父でもありエルネア国王のオスキツと二人でソファに腰をかける。 「オレ…騎兵トーナメントで一勝したんだ」 「そのようだな、おめでとう」 サイドテー…

嫉妬?

試合を終えたアンガスさんと二人になった。 「あのさ、オレ…騎士になるって言ったよね?」 「はい」 「あの流れだとフツー、オレの応援に行かない?」 「もしかして…今朝の不機嫌な様子は、私がアンテルムさんの試合の招待を承諾したからですか?」 「それだ…