270年:瘴気の森へ
今日は婆ちゃんの誕生日だ。けど、それも最期の誕生日だ。
最近はダメ人間になっていたけど、もう1度しっかりとしたところを見せてあげたい。
ルディ「・・・瘴気の森へ行ってくる。」
友達にも報告をしておく。
カジミール・マリアーノ「うん、ビアンカさんを安心させてあげな」
アレクシア「・・・無理はしないでね」
ルディ「行ってくるよ」
*
クリフト爺ちゃん、データスさん・・・そしてホーマさんも力を貸してください。
最後のボス、とどめは俺が・・・!
やった、瘴気の森をクリアした!!
体力はギリギリだったけど「瘴気の森を制覇」の実績が取れた!!
Rスキルも手に入れた!婆ちゃんに報告しよう!
ルディ「ビアンカ婆ちゃん、クリフト爺ちゃんと瘴気の森をクリアしたよ!」
ビアンカ「ふふ、クリフトさんは若いころに一瞬だけ騎士になったことがあるの。ルディの騎士姿を見るとあの頃を思い出すわ・・・」
ルディ「婆ちゃんは香水も好きだったよね、つけてね」
瘴気の森から戻ってからずっと婆ちゃんと一緒に過ごした・・・亡くなるまで。
家族の誰もが婆ちゃんの死を悲しんだ・・・
母さんは葬儀が終わってからも墓地へ行き
じっと立ち尽くしていた。
俺も・・・ずっと・・・
アレクシア「あのさ、今日何も食べてないでしょ・・・よかったら食べて」
ルディ「あ、・・・ありがとう」