親友を避けてしまう日々
少し落ち着いてからアーヴィングさんに家まで送ってもらって帰宅。今日からまた畑仕事に行こう。
よく考えたら私がエッカルトさんを意識していたことを、ガブリエラちゃんは知らなった。学生時代はいつも3人で過ごしていたし、同学年だった2人がそのような関係になることは自然だったのかもしれない。
でも、それなら私に付き合ってることを教えてほしかった。なんでも相談できる親友だって思ってたのも勘違いだったのかな…それを言ったら私も先に相談しておくべきだったのかも。
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ガブリエラ「レイチェル、昨日はどうしたの?成人したし、いい男性を紹介したいと思ってるんだけど…」
レイチェル「せっかくだけど、興味ないの。ごめんなさい。」
ガブリエラ「そ、そう…あんなに恋愛話が好きだったのに?そっか、それじゃまたね」
(あ、エッカルトさんと2人で…)
はぁ…親友なら祝福してあげるべきなのに。
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アーヴィング「おはよ。」
レイチェル「昨日は家までありがとうございます。」
アーヴィング「ん、落ち着いたならいいけど。てか今日の服はすごく似合うよ。バーテンの服なんかより。」
レイチェル「そう?アーヴィングさんのお父さんはバーテンの似合うって褒めてくれたのよ」
── 成人式の日
マリアーノ「レイチェルちゃん、息子とともに成人おめでとう。小さい頃からみてたけど本当、可愛くなったね。バーテンの服も似合うよ。毎日酒場にいたら通うのになー」
アーヴィング「あの、おやじ…」
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次の日はラダの世話もしてみました。この外国の作業着は動きやすいです。
動物の世話をすると余計なことを考えなくて済むと思っていたけど、私の気持ちを知ってか知らずかガブリエラちゃんが話しかけてきます。私はまだ心の整理が付かなくて避けてしまっているんだけど。
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ガブリエラ「ねぇ、レイチェル…」
アーヴィング「あーガブリエラさん、レイチェルは先にオレと用事があるんで。」
アーヴィングさんの機転で救われています。
アーヴィング「その服、動きやすそうだね。」
レイチェル「そうなの、ほら!しゃがんで採取も楽…あー!!ラダのふん><」
アーヴィング「はは!すごいタイミングだな、浴場行ってきな」
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はー恥ずかしかった。