初デートです!
お父さんは勇者になりました。バグウェルに勝てるといいな。
お父さんはレベル・武器・スキルともに最高レベルまで鍛えあげています。それがゆえに…私と付き合う人は強い男じゃなきゃダメ、という注文をしています。まず同年代にお父さんクラスの方はいません。
(今日は初デート、アーヴィングさんとお付き合いしていること言わなきゃ。)
*
レイチェル「あの、私…お付き合いしている人がいるんです。」
ルディ「!!」
アレクシア「ちょっとあなたヴォルゴの斧をしまいなさい!レイチェル、誰と付き合ってるの?」
レイチェル「アーヴィング・リヴェットさんです。」
アレクシア「あら~幼馴染じゃないの!別にいいじゃない、ね、あなた?」
ルディ「アーヴィングなら問題ないな。」
レイチェル(ほっ・・・)
ルディ「明日は星の日だ、デートは町の中でワフ虫を見るのがおすすめだな。」
アレクシア「いいえ、人が多いところよりも二人きりになれるところがいいんですよ。」
ルディ「いやいや…」
仲良く?言い合いをするお父さんとお母さんをおいてバシアス浴場にきました。もうすぐデート。
レイチェル「あ、お母さん!私ってくさくないかな。」
アレクシア「やーね、レイチェルちゃんのは嫌な匂いじゃないのよ。」
そうかなー?とりあえずアーヴィングさんを待ちます。
*
アーヴィング「おーい…
???「キャー!レイチェルちゃん!」
エム「レイチェルちゃん久しぶりー!弟と付き合ったって聞いたの、本当に嬉しい!ひどい目にあったら言ってね!あ、ルディさんがなんとかするから大丈夫か♪」
矢継ぎ早に声をかけてきたのはアーヴィングさんのお姉さん、エムさん。うちのお姉さんと同級生でやっぱり小さい頃からの付き合いがありました。綺麗な方です。
アーヴィング「姉貴!これからレイチェルとデートするんだからさ!行こう、レイチェル!」
レイチェル「わわ、エムさん失礼しますっ!」
アーヴィング「家族にレイチェルと付き合ってることを報告したら、みんなあの調子だよ」
レイチェル「私も今朝、家族にアーヴィングさんとお付き合いしてることを言いました」
アーヴィング「え!ルディさんはなんて?」
レイチェル「認める、と。」
アーヴィング「あーよかったー、これで堂々とレイチェルといろんなことができるわけだな…」
レイチェル「いろんなこと、ですか?」
アーヴィング「いや、うん…なんでもない」
レイチェル「そういえば昨日『して欲しいことがあったら言って』と言っていましたが…ひとつお願いが。」
アーヴィング「レイチェルのお願い、なに?」