光星に願いを。
お父さんの背中はかっこいい。もうすぐバグウェルとの試合。
レイチェル「お父さんは試合の前日で緊張しないのですか?」
ルディ「試合よりも、美人な母さんとのデートのほうが緊張するなー」
アレクシア「もう、あなたったら~」
シア・ファビウス「はじまったよ…」
今日は星の日。お父さんとお母さんはデートへ行ったようです。私はというと、アーヴィングさんへの贈り物にと光の花を探しに森の奥へ入りました。…暗くて怖い…あ、見つけた!
アーヴィング「レイチェル!家の近くとは言いえ、暗くて危ないだろ…」
レイチェル「アーヴィングさん!私、こどもじゃないです。でね、光の花を見つけたの。」
アーヴィング「お、綺麗だな…」
二人でしばらく光の花と、あたりを飛ぶワフ虫を眺めていました。
*
アーヴィング「あのさ、オレはレイチェルのことになると自分でも驚くくらい心配性になるんだ。正直、レイチェルが失恋してよかったと思ってる。失恋で傷ついたレイチェルの心も利用した自覚もある。だから、今こうしてすぐそばにいるっていうのが、嘘のようで…目の前からいなくなると…オレは…」
レイチェル「…私、アーヴィングさんのことを想って、こうやって花を探しに来たの。朝からずっとアーヴィングさんのことだけを考えてたの…でも、心配させてごめんなさい。」
アーヴィング「オレこそ…ごめん。ね、目をつぶって。」
(は、はじめてのキスが星の日!!)
アーヴィング「あー今、ファーストキスだと思っただろ?違うから。」
レイチェル「えっ!」
*
アーヴィング「そうだ、その新しい服はすごく似合っている可愛いよ」
レイチェル「さっきの話、誤魔化さないでください!」*1
*
ファーストキスとかそうでないとか、頭が混乱して今日のデートはうまく話せませんでした。
アーヴィングさんは面白がっている様子でした。
*
ルディ「アレクシアちゃん、勇者の前でそのプレッシャーやめて」
レイチェル「お父さん、よかったらお守り使って」
ルディ「いや、実力で頑張るよ。レイチェルが応援に来てくれたらそれだけで頑張れると思う。」
レイチェル「お父さん、すごいな…」
*
アーヴィング「レイチェル、そのお守りどうしたの?」
レイチェル「お父さん、バグウェルとの試合でお守りは使わないって。」
アーヴィング「じゃ、今度はオレのために頂戴。騎士ごっこじゃなくて、本物の騎士になるからさ…それと、明日もデートしよう。」
レイチェル「もしかして…私が前に本物の騎士だったらカッコイイのに、って言ったからですか?騎士になれるように光星にお願いします!」
アーヴィング「ん~そんな簡単に叶いそうな夢じゃなくてさ、将来は子だくさん!とかどう?」
レイチェル「こここ、子だくさん…こだく」
アーヴィング「わ、レイチェルが壊れた!」
*1:ファーストキスの話はこちら、http://privatter.net/p/1249125ついでに成人式の話もこちらhttp://privatter.net/p/1262990再掲載。