思い出の男の子
??「花かんむりあげる。だから笑って、ね」
── 小さい頃に出会った男の子。泣いていたところに花かんむりをかぶせてくれたけど、お礼も言えないまま恥ずかしくて立ち去ってしまった。
*
サラ「会いたいな…」
??「サラ、何してるの?」
サラ「あっシェイラちゃん」
シェイラ「またぼーっとしてたの?」
サラ「うん、へへ。」
声をかけてくれたのはシェイラちゃん。小さい頃からうちの家族と一緒に出かけたりして仲良しなの。
シェイラ「しかし、泣いてる子に花かんむりなんてキザなことするわよね」
サラ「うん、またあの人に会いたいな」
シェイラ「会いたいか…あ!そういえば男子があなたと友達になりたいって」
夜、シェイラちゃんが友達を連れて家にきてくれました。年上のアルバートさん、イヴリンさん。同級生のポールくん。
ポール「サラちゃん、お互いに学生になったね。改めてよろしく!」
ポールくんは、うちのお兄ちゃんと仲がよかったから家で何度か見かけたことがある。力強い握手…赤毛でロンゲの、生傷が絶えない元気先行な男子。
サラ「ポールくん、よろしくね」
ポール(…可愛い)
*
シェリ「今日はたくさんの友だちが出来たのね」
サラ「あ、お母さん。うん、学校たのしい!」
サム「サラは可愛いから変な奴には気をつけろよ」
サラ「お兄ちゃん!そんなことないよ…みんないい人だよ」
サム「どうだかな、おやすみ」