オスキツ国に降り立った旅人の話
Nintendo Switchのエルネアがでましたね!さらにスマホデータのインポート機能までついて最高かな?というわけで、さっそくSwitch版で初期国民めぐりをしまして…。
初めて降り立った国がこれまた運命のミリー国でしてね…なんとウナイくんが第一国民!積極的でPCの誕生日に告白してくれたロマンチックが止まらないマンでやられました。ウナイくんについてはTwitterのこちらのハッシュタグで垂れ流しているので興味があればご覧ください。
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ここから先は番外編というか、前から気になっていたオスキツ王国のアンガス王子に会いたくてプレイ日記を残そうかなと。Twitterに投稿しない理由は、初期国民をしゃべらせて、なりきり妄想炸裂なのでイメージを壊されたくない人のためです。
問題ないよ、という方だけ以下の【続きを読む】ボタンを押してくださいね!
PCの名前は千夜(チヤ)・イザナ。出身は西の果て鎖国されている軍事国家『グァバメキア』。両親は革命を起こそうとして失敗。内乱罪で処刑された。両親の革命前夜、チヤは亡命するよう小型船を手配された。いくつもの国を渡りエルネア王国にたどりつく。
戦士を統率している軍事国家にいたため剣術の腕はいいが、逃亡生活が長く睡眠障害を患ったためあまり体力がない。
性別を偽り自分のことを『僕』と呼び『なんとなく地味』な雰囲気をつくるようにしている。
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ここがエルネア王国…船員から宿屋に行くよう言われた。地図を確認して足早に宿屋へ向かう。
朝も早いからまだ街は静かだな…ん?人影をみつける。
チヤは小さくお辞儀をして去ろうとした。
「待って」その男はチヤを呼び止める。
「キミは旅人?オレはアンガスって言うんだ」
「僕の名前はチヤです……しばらくこの国でお世話になろうかと」 顔を隠すようにフードを深くかぶり、答える。
『僕か』アンガスはチヤには聞こえないくらいの小さい声でつぶやいた。
「オレ、男に花を送る趣味はないけどせっかくだからこれを宿屋に飾るといいよ。うちの温室で取れたやつ」そう言ってチヤに花束を渡した。
「あ」──"ありがとう"の言葉がでなかった。
両親以外の誰かから物を、ましてや花を贈られる経験がなかったので驚いてしまったのだ。
「時間があったら国王に挨拶してね、この先だから」手をひらひらと振ってアンガスは去って行った。
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花束を持ったまま酒場に入ると酒場の主ウィアラさんが女性を紹介をする。
上質な衣装を纏った女性はこの国の王太子であるテレーゼさん。
「私はテレーゼよ、この国を楽しんでもらえると嬉しいわ」
「僕はチヤです、しばらくこの国でお世話になります」
ウィアラさんへは事前に手紙を送り、性別を偽ることの了承を得ていた。
二人はエルネア王国について丁寧に説明してくれたが、ウィアラさんがふと私の手元に目をやる。
「ところで…その花束は?」
「こちらに来る前にアンガスさんという方から頂きました」
「あの子ったら!見境ないのね、もうっ」
なぜかテレーゼさんがぷりぷりと怒りだす。
「アンガスはテレーゼの弟なのよ」ウィアラさんがフォローする。
「毎日ふらふらして女の子に花束を贈っているのは知ってたけど、いたいけな少年にまで…もう!」
少年…思わず笑いそうになった。6歳なんだけどな…小柄だから仕方ないか。
「そうだ、うちのもう一人の弟『アンテルム』は騎兵だから困ったことがあったらそっちに言ってね。アンガスはダメよ!」そういって私の両手をつかむテレーゼさん。
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宿屋の寝室に入り、花瓶に花を活けた。南国の花は、窓から差し込む光でキラキラと輝いていた。私には似合わない花ね…ぽつりとつぶやく。
だけど、初めての贈り物を嫌いになれない自分がいた。
さてと──お金を稼がなきゃ。
長旅で資金が尽きてきたのだ。お金を貯めたら次はどこに行けばいんだろう…終わりのない旅に眩暈がする。