エルネア王国ガイド

ワールド・ネバーランド「エルネア王国の日々」攻略・まとめ・プレイ日記

ユーリとウナイくんの様子。

出来事に沿って記録を残すのです(使命感)!!(本来、正しい意味での)やまなし・おちなし・いみなし、や・お・い話!!ウナイとユーリのただただ、ラブラブイチャイチャだぜ!!あと後記の独り言がキモイです。もちろん、初期国民のウナイくんをしゃべらしてるから無理な人はブラウザのタブ閉じてどうぞ。


年末の仕事納めが終わり二人は魔銃師会を出る。
外には雪が降ってい寒さが身に染む。

 

「ウナイ君 雪だよ、寒いねーくっついていい?」
ユーリは隣に並ぶウナイを上目遣いで見上げ、甘えた。

 

「もちろん。二人でこうして寄り添っていれば、こんな雪の日でも寒さが気にならなくなるさ」
ウナイは左腕をあけ、ユーリは右腕を絡ませ歩き始めた。

 

密着して気が付く。
ウナイ君の衣服に付いた香りは香水だろうか?とても良い匂いがする。ユーリはぎゅっと腕を組む力が強くなる。

 

「ユーリちゃん、今からバシアス浴場に行こうか」

 

「う、うん!」

 

名前を呼ばれて我に返る。
ウナイ君の匂いを胸いっぱいに吸い込んでいたなんて気が付かれてないよね。

 

「どうしたの?顔、赤いよ」

 

「寒いからかな?へへ」

 

ウナイは、優しい笑顔を見せ、ユーリの頭をぽんぽんと撫でた。

 

 

(バシアス浴場か……)

 

ユーリは旅行でエルネアに降り立たった頃を思い出す。港でウロウロしていると、背後から男性が声をかけてきた。

 

「こんにちは、旅の人」

 

これまでの旅でナンパされることは多々あった。(またか)と断るために振り返ると、こんな綺麗な顔の男性がいるのかと目を見張った。

 

「長旅でしょう、バシアス浴場で旅の疲れを癒してみてはどうですか?」

 

風になびく緑色の髪、白い肌、涼し気で切れ長な目。長い睫毛から見えるのは青のかかった翡翠色の瞳。

 

「僕の名前はウナイ。ウナイ・ラムレイだよ」

ユーリは、そう話す形の良い唇に釘づけだった。

 

「おーい、旅人さん?」

 

「!」

 

「やっと反応してくれた」

 

「わ、私はユーリです。よろしくお願いします、えっとなんでしたっけ?」

 

「僕の声、聞き取りづらかったかな」

 

「そうじゃなくて。ぼーっとしてて……ごめんなさい」

見惚れていたので話を聞いていませんでした、なんて言えないよね。

 

「浴場に行けば疲れがとれるよって話。そうだ、宿と浴場は近いから案内するね」

 

港から宿までは市場を抜けて行くらしい。
途中、市場で綺麗な花束を見かけて足が止まった。

 

「ユーリさんの国では珍しい?これはね『南国の花束』。恋人への贈り物だよ」

"ユーリさん"と名前を呼ばれ、"恋人"というキーワードでドキッとする。

 

「私の生まれは北方のデヴォン国なので、南国の花束は長持ちしないんです」

 

「そっか、北国ではまた別の綺麗な花が咲くんだろうね。そうだ、ユーリさんは恋人はいるの?」

 

「ふふ、いたら一人旅なんてしないです」

 

「じゃ、いつか恋人に花束を贈られるかもしれないね」

 

「それはロマンチックで素敵です!」

(よし、この流れなら聞ける!)

 

「その、ラムレイさんは恋人いるんですか?」

 

「ん?僕はいないよ。それとユーリさんと僕は同い年に見えるし、名前で呼んで欲しいな」

 

「わかりました、ウナイさん!」

ウナイさんに恋人がいないことが分かって、そして名前を呼んで欲しいと言われたことに胸が高鳴る。きっとこれは恋なんだろう。旅先で一目惚れするとは思わなかった。

 

「あら?ウナイ君じゃない」

お店の奥から出てきたのは細身で長身の綺麗な女性だった。

 

「こんにちは、エスティンさん。彼女は旅人のユーリさん。今、宿まで案内をしているんだ」

「はじめまして、ユーリと言います。花、綺麗ですね……それと、これは何ですか?」

 

それからウナイさんとエスティンさんはフラワーランドで売っているものを説明してくれた。

 

「あ、すっかり遅くなちゃったね、そろそろ行こうか」

ウナイさんに声をかけられ、あたりを見渡すと街灯が点き始めていた。

 

エスティンさん、ありがとうございました。いつか買い物にきますね」

 

「ふふ、待ってるわ。そうそうウナイ君、ちょっとこっちへ」

ウナイさんはエスティンさんに手招きをされ、耳元で何かを伝えられている。

 

(遠目で見ても二人とも綺麗だなー)

ふとウナイさんの耳が赤くなったことに気が付いて、胸がずきりと痛む。

 

「ウナイさん、エスティンさんと何の話をされていたんですか?」

 

「また買い物に来てって、それだけ……」

 

それだけなら、私がいる前で会話してもよかったのでは?……うん、きっとウナイさんは人に言えない怪しい物を買っているんだわ!綺麗な顔して怪しい物、例えば何かしら……?

 

「おーい、ユーリさん?」

 

「!」

 

「やっと反応してくれた。ここが宿で、向こうが浴場。春先とはいえ、まだ寒いから風邪には気を付けてね」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「ね、ユーリさん。もし旅に出てしまうなら何も言わないで去らないで欲しいな。僕は友達だと思っているから」

 

「旅に出ないですよ、エルネアで暮らします!今、決めました」

 

「えっ」

 

「ウナイさん、おやすみなさい!また明日!」

 

 

「おーい、兄ちゃん!鍋が溢れてるよ」

弟フレディが、僕の手元で料理が惨事になっていることを指摘する。

 

「兄ちゃん、いつもに増してぼーっとしてるね。でも家事で失敗するのは珍しい」

 

「ごめん、少し量が減っちゃったけど食べよう、いただきます」

 

(変わった子だったなぁ)

ウナイはユーリについて考えていた。

 

珍しいさくら色の髪が目について、声をかけてしまったが話しかけたらフリーズするし……

僕の顔に何かついてたかな?それとも臭い状態だったかな?

 

旅人だから当たり前だけど、市場では商品を物珍しそうに食い入るように見ていた。

大きな瞳がキラキラと輝いて、そんな彼女が花束を贈られたらどんな表情をするんだろうって……

 

あ!!

 

ふと、帰り際にエスティンさんに言われたことを思い出す。

 

「ウナイ君、あなた普段はクールな顔してるけど、彼女を見てるときは優しい顔してるわよ」

 

「え?」

 

「花束、買いに来るのを楽しみにしてるわ」

 

 

「おーい、兄ちゃん!」

 

「!」

 

「もう、みんなご飯を食べ終わったよ。あとは兄ちゃんだけ」

妹のユードラは既にベッドに入り、フレディが声をかける。

 

「あ、うん。急いで食べるよ。片づけは僕がやっておく」

 

「さっきからぼーっとしてて変なの。恋でもしたの?」

 

「ああ、恋かも」

自分でもよくわからないが『恋』と言葉にしていた。

 

「ええっ、相手はだれ?」

フレディがテーブルから身を乗り出す。

 

「ユーリさん」

 

「そんな子、同級生にいたっけ?」

 

「今日、出会った旅人で明日には国民になるって」

 

「うわ、変な人だよ」

 

「僕もそう思う。でも目が離せないんだ。僕が面倒みなきゃ」

 

「野良イムを拾ったみたいな言い方して……兄ちゃんそれ、長男癖だよ」

 

 

「ねぇ、ユーリちゃん。何を考えてるの?」

 

「!」

 

ウナイ君の声で現実に戻る。私たちは会話もせず、静かにバシアス浴場で温まっていた。

 

「どうせ僕のことを考えてたんでしょう?」

 

「な、なんでわかるの?」

 

「出会ったときからそう。ユーリちゃんは僕のことを考えると動きが止まるんだ。ふふ、わかりやすいよ」

 

「そうなの!?」

 

「僕も今、ユーリちゃんと出会った頃のことを思い出してたんだ。同じだね?」

 

「えー!そんな顔してなかったよ!相変わらずクールな表情してたもん、なんかずるい」

 

「ユーリちゃんの前では余裕があるように見えるならそれでいいや。そろそろ上がろうか。髪の毛、乾かしてあげるね」

 

バシアス浴場のドレッサールームでウナイ君がタオルドライをしてくれるのが恒例。

鏡越しから見えるウナイ君の顔は相変わらず綺麗で……もっと触れたい。湧き上がる欲望に気が付く。

 

「さ、ユーリちゃんに見つめられて穴が開きそうだからこれくらいで。髪の毛も乾いたし、帰ろうっか」

 

「う、うん」

 

 

ナイトウエアに着替え、ベッドでウナイ君と向かいあう形で眠る。

 

「おやすみ、ユーリちゃん」

おでこにちゅっとキスをされ、ウナイ君は目を閉じた。

 

「ウナイ君、おやすみなさい」

しばらく目を瞑っていたが、なかなか寝付けない。もぞもぞと動いてはシーツが擦れる音が耳に残る。

 

ふと目を開けるとウナイ君の綺麗な顔が目の前にある。

(睫毛……長いなぁ。それとやっぱりいい匂い)

ウナイ君の胸元に近寄ってすーっと息を吸い込む。

 

「こら、ユーリちゃんの変態」

ウナイ君の目が開いて、妖艶に光る。

 

「わっ」

 

「魔銃師会を出た時も僕の匂いを嗅いでたでしょ」

 

「だって、いい匂いなんだもん」

 

「ねぇ、ユーリちゃん。僕たち夫婦なんだよ?同じ石鹸をつかって、香水をつかって……同じ匂いがするはずで」

 

「だ、だけどウナイ君はなんだか特別なの!」

 

「そうかな?じゃあ、同じ匂いになってみる?」

 

「えっ、え?」

 

ウナイ君に押し倒され、見下ろされる。

 

「ユーリちゃん、今日は熱っぽい視線を送ってくるし、無防備に近づくから抑えられない。僕は……今、すごくしたい」

 

そっか、私もきっと……ウナイ君とそういうことがしたかったんだ。

 

「うん、私も」

 

 

ことを終えて、ウナイは、背後からユーリを抱く形で話しかける。

 

「ね、したあとでこういうことを聞くのはずるいって分かってるけど……ユーリちゃんは、僕の顔以外でどこが好き?僕の顔を好きになったのは知ってるよ。でもたまに不安になるんだ。僕は顔だけの男かなって……」

 

ウナイ君の表情は見えないが、背中から熱が伝わる。

彼が心のうちを吐露するのは初めて。

慎重に言葉を選んで答える。

 

「ウナイ君は優しいよ。あとね、料理は美味しいし、子供の面倒見がよいパパで……それと若くして騎士隊を目指して、でもダメだったときはすぐに魔銃兵になって。まっすぐで一所懸命なところが好きだよ」

 

「でも、僕が騎兵になれなかったときに、ユーリちゃんが魔銃兵になったから、僕は頼りないって思われたのかなって」

 

「ええっ、そんなこと考えてたの?私は制服が可愛かったから着てみたいって思っただけなの」

 

「そ、そうだったんだ」

 

「呆れた?結局、私の制服姿よりも、ウナイ君の制服姿のほうがずっと格好良くて嫉妬しちゃう。それにランキングも上位だしね。私にはもったいないくらいの素敵な男性よ」

 

「……」

 

「あとね、花束を贈ってくれたところ。あの時の約束を守ってくれたの。そんなウナイ君が大好き」

 

「……」

 

「ウナイ君……?」

 

「ん?」

 

「そっち向いていい?」

 

「泣きそうだからダメ」

 

「ふふ、暑くても探索をしても、私を抱いても汗なんかかきませんよーって涼しい顔してるのに泣きそうな顔をするんだ」

 

「うん」

 

「ね、ウナイ君。私って今どんな匂いする?」

 

耳元でウナイ君の顔が近づくのがわかって鼓動が早くなる。

 

「ん……僕と同じ匂い」

 

「それが嬉しい。これが答えじゃダメかな」

 

「いいよ」

 

背後からぎゅっと抱きしめる腕が強くなり、ユーリの耳朶、首筋に優しい口づけが落とされてゆく。


本当はR18にしようと裏垢で画策してたけど、書けなかったァ!!二人はなんだか眩しい!

 

ユーリは Twitter でも書いた通り、なんとなくデヴォンの国からふらっと遊びに来ちゃったお嬢さんで、見た目や雰囲気はふんわりしてるんだけど、突拍子もない行動に出たりする。ウナイくんに一目惚れして、恋人いないとわかったので移住を決めちゃうのです(どう見ても中の人の意志です。本当にありがとうございました)。

 

ウナイ君は長男み強いので、その日のうちに移住を決めちゃうユーリが気になっちゃう。真っ先に会いに行くわ、あちらこちら(釣り・採取)に連れて行き、街案内するわ。そしてユーリの誕生日に告白し、花束を贈るイケメンだった。怖い。

 

本来のんびりさんな性格の彼が騎兵を目指したり、魔銃兵になったり頑張ろうとするって何か思うことがあったのかなーと脳内補足。涼しい顔して、ちょっと不安になったりすると良きかなと。

まぁ、どこか似た者同士の二人は仲良くやってほしいよね。私は壁に徹するZE!

 

ところで、うちの国のウナイ君は独身時代から香水をつけないんだよね、つけないんだけど絶対に彼いい匂いする(確信)!あと汗ひとつかかなさそう。激しいあれやそれをしても顔色も変わらなさそう(ゲス顔)。