238年:王太子、憂う
夏も本番、暑いし森に篭るか。
リック「イザドル、森に行こうぜー」
イザドル「いいよー」
イザドル「魔獣の森はきつかった・・・」
イザドル「また1人で探索に行ってくるね、強くならなきゃ」
(心配だな、俺もついていこうかな)
エレアノーラ「今日は釣りじゃないんですね、私も探索に連れてってください~」
リック「じゃあ、森の小道にしておこう」
エレアノーラ「森の小道は余裕でした♪デートできてよかったです!」
リック「デート・・・?まぁいいや、また探索しよう」
妹たち「お兄ちゃん~私も一緒に探索したい」
二人の妹たちはさすがこの家系、強い。
あ、君はいつぞやの。マリーの同じクラスの子なんだね。
「モニカです、森から戻ってくるマリーちゃんを待ってました♪」
ふーん、そうだプレゼントあげるよ。
*
今日は、賞金稼ぎにエナの子に出てみるか・・・
リック「お前もでるのかよw」
イザドル「リックの応援のつもりが・・・」
そして俺がエナの子に選ばれる。
イザドル「やっぱりリックは人気なんだね!そういえばリックに会いたがってる女の子がいるんだけど・・・」
リック「もういいや・・・」
イザドル「えーリックが誰かと付き合わないと俺が関係を怪しまれるんだけど」
こうやって何気ない日々が続くと思ったら今年、2人のじーちゃんが亡くなった。
おふくろ、国王になるんだからしっかりしてくれよ・・・
父さん・・・辛そうだ・・・
マドック「母さんは大丈夫。お前は家をでてるし心配することはないよ」
おふくろもおやじも自分の父親をなくして辛いだろうけど、二人で支えあっていくんだろうな。これが夫婦か・・・
*
エレアノーラ「リック、大丈夫・・・?」
リック「今は一人にしてくれないか」
エレアノーラ「一人じゃ心配です!こっちにきてください!」
エレアノーラ「あのね、リックのことが好き!!家族想いなの知ってるし根は真面目なの知ってるから・・・」
リック「一人がラクって言ってるんだからほっといてくれよ!」
エレアノーラ「やっぱりイザドルくんのことが・・・」
リック「それはない!!」
*
なんだったんだ・・・アレは。
*
弟のアーノルドは責任感ある性格でイケメンだ。モテるならこういうヤツだろ・・・
おふくろ国王として頑張ってくれ。
俺には王太子の肩書がついてしまった・・・来年からはどうするかな・・・はぁ。