エルネア王国ガイド

ワールド・ネバーランド「エルネア王国の日々」攻略・まとめ・プレイ日記

再会

ティナを助けたのは第二王子の『アンテルム・ブヴァール』

長身で鍛えた身体に、精悍 せいかん 輪郭 りんかく とすっと通った鼻筋。漆黒の黒髪を後ろに流した美丈夫。

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繊細な第一王子のティム、女好きで享楽的な第三王子のアンガスとも違う、信心深い性格で硬派がゆえ隠れた女性ファンは多いが、近寄りがたい雰囲気を持っている。

主席で学業を終えてからは、騎士道一本で生きてきた。日課は、限られたものしか踏み入れることができない、瘴気の森をまわることだ。

 

そんなアンテルムが瘴気の森の入口付近で、何かを取り囲むように魔獣の群れを発見した。その”何か”が女性だと気がつくのに時間はかからなかった。

アンテルム「今助ける!!」

走り出すと同時に腰の剣を引き抜き、一瞬とも言えるハヤサで魔獣を斬り倒す。

女性の元へ駆けつけると、気を失う直前の女性が口にしたのは「怖い」の一言だった。

アンテルム「私は女性を怖がらせてしまったのか」

ぽつりとつぶやく。

『怖い』というのは女性の身に起きた出来事であって、決してアンテルム自身のことではないのは はた から見たら明確なのだが、彼は兄ティムや弟アンガスほど自分に女性が近寄らないのを自覚している。

真面目過ぎる性格がゆえに、そのような発想をしてしまうのだ。

抱きかかえた女性を安全な場所に下ろし、応急処置をこなす。

(どうやら傷は浅い。しかし鍛えていないから、罠だけでも気を失うほどの痛みだったのだろう)

どこの子だ?連絡がとれる家族は……ふと彼女が手紙を手に握っていることに気が付いた。

(この手紙は──!)

夢中で手当を行い、今まで気が付かなかったが、そこには幼い頃に出会って恋をした女の子『ティナ』がいた。

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<アンテルムの回想>

ティナ「アーちゃん、お人形遊びしましょ?」

アンガス「いいよ。でも人形遊びが終わったらオレ…アタシとお風呂に入って、そして一緒のベッドで寝よ」

ティナ「うんっ」

思えばアンガスはあの頃からエロガキ根性が発動していた。



ティナ「ティム様、今日も外国の本を読んでください」

ティム「いいよ、隣においで。アンテルム君もおいで。アーちゃんは?」

アンガス「興味なーい!」

私は兄ティムを間にして、ティナさんの天使のような愛らしい姿を横目で見ていた。

ティナ「この外国のドレス、とても素敵ですわ」

ティム「そうだね、ティナちゃんが大きくなったら似合うだろうね」

ティナさんは特に外国の話が好きなようで、私はいつしか本ではなく、自分の目で見たものを彼女に伝えたいと、文武ともに実力をつけ父の仕事についていくようになった。

──文通はそこからはじまった。

その手紙がきっかけでエルネアに来てくれたことなら、飛び上がるほど嬉しいことだ。

アンテルムは治療を終えたティナを抱きかかえて、デューイの家に向かった。