エルネア王国ガイド

ワールド・ネバーランド「エルネア王国の日々」攻略・まとめ・プレイ日記

その手に触れられて

ティナ「送っていただきありがとうございます」

アンテルム「構わない。それと薬を作ってきた。塗れば傷跡も目立たなくなるだろう」

ティナ「そんな!ご迷惑をかけたのにこれ以上のことは……」

アンテルム「自分の傷にも使う分を多く作り過ぎたんだ。だから遠慮しなくていい」

本当は希少な薬草を調合したものだったが、そんなことを言ったらティナが受け取らないのはわかっていた。この子はそういう子だ。

ティナ「そういう事でしたら、ありがたく頂きますね」

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ティナさんは薬の小瓶を受け取り、 ふた を開けて何かを考えているようだ。

アンテルム「どうした?」

ティナ「アンテルム様……無知でごめんなさい。こちら、どれくらいの量を塗れば良いのでしょう」

アンテルム「ああ、気が利かなかった。すまないが、ベッドに腰掛けてくれ」

ティナは言われるがままベッドに腰掛けると、アンテルムが床にひざまずき、少量の薬を手のひらに伸ばした。

アンテルム「足を出してくれ、薬が塗れない」

ティナ「えっ……」

(夜も遅く、男性と部屋で二人きり。しかも生足を見せるなんて!)

対して一切表情を変えないアンテルム。まるで自分のほうが想像豊かで 破廉恥 はれんち な女に思え、ティナの顔が熱くなる。

──アンテルム様に他意はありませんわ!

ティナ「こ、こうですか!?」

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アンテルムは、差し出されたティナの脚に丁寧に薬を塗っていく。普段は剣を握っているとは思えないほどの、優雅で優しいアンテルムの仕草。

アンテルム「できれば揉みほぐす感じで塗るといい。今日、階段を上っていたときにかばっていただろう」

ティナ「っ……はい……」

肌の上を大きく熱い手が這うだけで、ティナはその感覚に震えた。微かな衣擦れの音がどこか官能的だ。

ティナ「っ…んっ……気持ちいいです」

甘い吐息混じりの声にアンテルムの手が止まった。

アンテルム「!……すまない……こんな遅くまで」

ティナ「いいえ!!わたくしはアンテルム様に、感謝しかありません」

アンテルム「薬の量はもう理解しただろう、私はここで失礼する」

ティナ「はい……」