森の小道
もうすぐシェイラちゃんの誕生日か。ケーキでも作ってあげたいけど…たまごを手に入れないとね、一人で森の小道に行けるかな。
あ、あそこにいるのは…
森の中へ消えていく人影。
サラ「待って!」
<ガサッ>
目の前に現れる、初めて見る魔物。
怖い…!
??「危ない!!」
あれ…どこも痛くない。ゆっくり目をあけると目の前には…見覚えのある人。
サラ「マンフレッドくん!助けてくれてありがとう…」
マンフレッド「なぜここに」
サラ「たまごを取りに…でもマンフレッドさんをみかけて思わず追いかけちゃって」
マンフレッド「は?」
サラ「いいえ、ごめんなさい…」
マンフレッド「ふーん。たまごなら余ってるから、持って帰りなよ。」
あ…マンフレッドさんは優しいんだ。図書室のときの「帰れば」も、外は暗くなってきたから早く帰れってことだったのかも。
*
シェイラ「へぇーそんなことが。じゃ、このケーキはサラとマンフレッドからの贈り物といってもいいのね」
サラ「うん、お誕生日おめでとう」
シェイラ「マンフレッドねぇ、あの顔でしょ?エナのほほえみ持ちでさわやかな性格。女の子に愛想よくてキャーキャー騒がれてたはずだけど、最近は不愛想よね。何かあったのかな。」