呼び捨てと嫉妬
ポール「あー、すっかり秋だな。サラ、どっか行くか?」
ポールくんもいつの間にか私のことを呼び捨て。
よし、私も!
サラ「わたしね、温室に行きたいの。ポール、一緒に行こっ」
ポール「げ…俺、勝手に温室の果物を食べたから出禁なんだよね」(サラから呼び捨てにされたのは俺が1番!サイコーすぎるっしょ!)
*
サラ「ん~温室っていい匂い」
結局、ポールは行けないって言うからって一人で来ちゃった。
ガタン…滅多に人がこないはずの温室の扉が開く
マンフレッド「ねぇ、ジェンキンスさん」
サラ「マンフレッドさん…?」
初めて呼んでもらえたかも…
サラ「私に何か」
マンフレッド「用がなければ会いに来ちゃいけないの?」
じりじりと詰め寄る、顔が近い…
マンフレッド(ポールと呼び捨ての仲になるほど進展してたのかよ)
サラ「あ、あの」
マンフレッド「怯えないでよ、仲良くなりたいだけだから」
そういってにこっと微笑む。
サラ「え…はい」
マンフレッド「よかった、仲良くしようね。サラさん」
今までみたことない最高の笑顔を見た気がする。
一体…どうしたんだろう。
*
<物陰に隠れる兄>
サム(マンフレッドがキレてる!あれは絶対キレてる!)