254年:彼女の思わせぶりな理由
クリフト「というわけでさ、ビアンカはホーマーさんと付き合ってしまったんだ…」
エヴァートン「そりゃ辛いな。でも気になることが…いやなんでもない。」
エヴァートン「とにかく、僕が協力できることがあれば言って!」
クリフト「ありがとう、気が楽になるよ」
彼はエヴァートン、親戚で幼なじみだ。先日、起こったことを愚痴った。
── ジェロニモ義兄さんも気を使ってくれる。
ジェロニモ「今日は男同士ゆっくり話そう!私が奢るよ!」
ジェロニモ「このまま、うちに遊びに来る?」
クリフト「いや、同じ居室住まいじゃないですかw」
ジェロニモ「うん、そうだ!紹介したい人がいるんだ!」
クリフト「だと思った!兄さん独身女性の知り合いいないじゃないですかw」
── といった具合に、親友や義兄に慰められてもやっぱりドルム山道に来てしまった...
女々しいかもしれないが親友の彼女を追いかけてしまう。
ビアンカ「雨の中、こんなところで何やってるの?」
クリフト「あ、いや・・その・・」
ビアンカ「まぁいいわ、午後から試合だから応援してね」
おお、山岳兵のタンクトップから覗く腋ってセクシーだな。
はっ、邪念だ・・・僕というやつは何を考えているんだ。
クリフト「強かったですね、おめでとうございます」
ビアンカ「ありがとう、そういえば騎士になりたんでしょ?一緒に洞窟に行く?」
── 僕の友人リストはホーマーさんが1番で次にビアンカさんだ。
しかし、何度も話をしても「告白する」ことはできない。
僕にできるのは応援するだけ・・・
一方で僕はモテキが到来したようだ。
今は誰からの告白をうけるつもりはない。
しかし、なんで他の子に「告白する」選択肢があるんだろう。
(はぁ・・・)
ビアンカ「何ため息ついてるのよ、辛気臭いわね。ほら、これで男前になるわよ」
クリフト「いいんですか、こんな素敵なもの恋人に贈r・・・」
ビアンカ「何を悩んでるのか知らないけど男ならしゃんとしなさい!」
クリフト「なっ、僕の気持ちも知らないで優しくしないでくださいよ!!」
ビアンカ「ちょっと」
── やってしまった・・・
街門通りまでかけ降りた僕は掲示板をふと見上げた。
嘘だろ・・・ビアンカが失恋している。
*
プレイヤーの声:ホーマーとビアンカが付き合ったかと思ったら、もう失恋してた。それなのにプレイヤーが告白できないってつまり・・・