エルネア王国ガイド

ワールド・ネバーランド「エルネア王国の日々」攻略・まとめ・プレイ日記

王子の第六感

「はい、チヤ君。噴水通りの家の鍵だよ」

ティムさんから噴水通りの家の鍵を手渡された。

 

「僕にですか?…どういうことでしょう」

「んーアンガスが騎士になったらこの国に残ってくれないの?」

f:id:elnea:20180529222101p:plain

『ねぇ、オレが騎士になったらこの国に残ってよ』アンガスさんの真剣な眼差しと言葉が脳裏を横切る。

 

なぜその話をティムさんが知っているのか。

 

「あ!じゃなくて、資金を貯めるのに宿屋じゃ不便でしょ?」
どこかわざとらしいくらいの訂正。

 

「そうですね、外食ばかりでお金がかかります」

 

「噴水通りならキッチンもあるし、 いろいろ ・・・・気を使わないよ」
いろいろ?引っかかる言葉を散りばめるティムさん。

 

「ありがたいのですが、今は賃料も惜しくて」

 

「アンガスが出世払いしたんだよ」

「アンガスさんが?」

 

「ここ、アンガスが用意してくれた家なんだ。怪しまれるから僕から鍵を渡してって頼まれたの」

 

(それは秘密にすべき男同士の会話だったのでは?)
だが、ティムさんは意に介していない様子だ。

 

「そうですか…タイミングをみてアンガスさんにお礼をいいます」

「うん、喜ぶと思うよ」ティムさんはニコニコしている。

 

ティムさんは『つかみどころがない人』というと語弊があるかもしれないが、警戒心を持たせない不思議なオーラを持っている。

 

「僕はね、小さい頃から勘がいいんだ。これからも『君たち』の味方でいるつもりだよ」

 

言いたいことをいって満足したのかティムさんは宿屋を後にした。