おにいちゃんにもう恋人がいる!
テレーゼ「エナ、この前は差し入れありがとうね。これ、よかったら食べなさい」
前日、テレーゼ様に差し入れをしたら、美味しそうな外国の料理になってお返しをされた。夢中で木の実を探しをしていたので、すっかりお腹がぺこぺこだから嬉しい。
あ、ヤニックさんだ。
エナ「ヤニックさん、星の日は逃げてごめんなさい」
ヤニック「俺こそ仮面の正体がエナちゃんだって、知らないふりをしていればよかったね」
エナ「その……よかったら友達になってください!」
ヤニック「ありがとう、また今年も収穫祭の祈りを見に来てね」
年上のそして国中の人気者に声をかけるのは緊張したけど良い返事でよかったー。
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親戚の男の子たちと話すときは緊張しないんだけどね。
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ブリス「エナさん、こんにちは」
エナ「!こ、こんにちは」
ブリス「警戒しないで(笑)ギネスに後で家に遊びに行くって伝えておいて」
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パパが市場にいたので、きれいなお花をプレゼント。パパは今日もいい匂い……!
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ソロモンさんに奏士を引き継いだローウェンさんに会う。
ローウェン「結婚を考えてるから奏士は引き継いだほうがいいと思ってね」
エナ「なるほど、奏士を辞めないと自由に結婚できないんですね」
エナ「ソロモンさんー!」
ソロモン「?」
エナ「奏士を辞めたかったらわたしと結婚しましょう」
ソロモン「ま、まって!エナちゃん、それは因果関係がおかしい」
エナ「奏士って大変そうですし、自由になりたければ……」
ソロモン「だからってその理屈は……誰が聞いてるかわからないから家まで送るよ」
ソロモン「エナちゃん、僕は嬉しけどそういうのは大きくなったら好きな人に言うんだよ」
エナ「わたし、ソロモンさんも大好きですよ」
ソロモン「『も』でしょ。とにかく好きとか軽々しく言っちゃダメだよ」
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そういえば『結婚』ってどうしてするのだろう?わたしにはまだ難しいみたい。
おにいちゃん、成人して二日目で恋人がいるし。恋人は友達と違うんだよね……?
あ、彼女のお父様が家まできちゃってる。
アンガス(よりによってビリーの娘を彼女にしたのか……)
アンガス「ギネス、ちょっとこっち」
ギネス「え?彼女とはまだ何もしてないけど」
ビリー(よりによってアンガスさんの長男……)