①出会い:ウィル×リザ
オスキツ国の3王子にハマっているのはもちろんなのですが、前から結婚したかった年下のウィル君に手を出したぞ!(事案)
Twitter のハッシュタグ #01oskt で進行しているオスキツ名物イケメンのウィル・ジョルカエフとリザの出会い編。プレイに沿っていたり捏造したり。情景描写は怠いからセリフのみ進行。いつものごとく、初期国民をしゃべらせてるので無理な人はスマホを窓から投げ捨ててね!
【王家の居室】
アンガス「ウィルが同い年じゃなくてよかったわ。モテキングの座が危うい」
ウィル「王族のアンガス君には勝てないですよ」
アンガス「来年はウィルも成人だよな、練習がてら旅人の子を口説きに行こう」
ウィル「ボク、学業が忙しいんで」
アンガス「いや、お前 ぜんぜん学業ポイントないじゃん!ポイント高いのウィル・マルサスのほう!」
ウィル「バレましたか」
アンガス「オレも人のこといえないんだけどね。ほら!旅人の子に会いに行くよ。子供相手なら気が緩むしな」
ウィル「ボクをだしに使わないでくださいよ」
【エルネア波止場】
アンガス「あ、あの子か!」
ウィル「ん?」
アンガス「ベリーショートと夜空色の髪は珍しいな…」
ウィル「うん、可愛いというよりは美人ですね」
アンガス「おーい!旅人さん、オレたちが国を案内するよ」
???「!?」
アンガス「こっち向いて固まってるね」
ウィル「うん…大丈夫かな」
ドドド…
突然、轟音を轟かせて波止場の階段を駆け上る旅人。
リザ「ぜぇぜぇ、はじ…め…まして」
アンガス・ウィル「……は、はじめまして」
リザ「わたくしはリザと言います!あなたの名前は?年齢は?どこに住んでるの!?」
ウィル「え、ボ…ボク!?ボクはウィル…まだ学生で、家は旧市街…」
アンガス「オレはこの国の王子d…」
リザ「ウィル君、よろしくね!!じゃ急いで帰化しないとだからバイバイ!」
アンガス「え、オレはスルーかよ。ウィルしか見えてないって感じだったな」
ウィル「う、うん。なんか圧倒された」
アンガス「リザ、帰化するって言ってたよな。面白いことになりそうだな」
【数日後】
ウィル「本当に帰化したんだ」
リザ「ええ。ところでウィル君どこ行くの?」
ウィル「え、畑です…って、なんでボクにつきまとうんですか」
リザ「かっこよくて一目惚れして、好きだからです(付きまとってごめんなさい)」
ウィル「本音と内心、逆になってるよ!」
【王家の居室】
アンガス「どう?リザは」
ウィル「うーん…鬱陶しい、かな」
アンガス「オレのファンでもいるよ、あんな子。まぁ、いなかったらいなかったで寂しいんだけどね」
ウィル「そういうもんすかね」
アンガス「ウィルは今、特別な子はいないの?例えば同級生とか。モテるだろ」
ウィル「通りすがりにいろんな人と挨拶や世間話くらいはしますけど特には…。姉貴をみて騎士隊に入りたいから今は探索が楽しい」
アンガス「へぇ、じゃオレも頑張ってみようかな」
ウィル「へ?アンガス君、騎兵選抜エントリーしてるの?」
アンガス「うん、気まぐれ」
ウィル「だと思った」
【酒場】
リザ「お久しぶりです、王子君」
アンガス「リザ、オレのこと覚えてたんだ。あと名前はアンガスね」
リザ「薄っすら覚えてました」
アンガス「……」
リザ「ところでわたくしと仲良くしてください」
アンガス「ふふーん。リザもオレの魅力に気がついt…」
リザ「今、仲良しになりましたね?」
アンガス「お、おう」
リザ「では、ウィル君の情報をわたくしにください」
アンガス「はぁ!?」
リザ「些細な事でも。好きな食べ物とかスリーサイズとか」
アンガス「あのなぁ…オレとお前は仲良しでもウィルとはもっと親密な親友なの。情報は売れないよ」
リザ「しゅん……」
アンガス「急にしおらしくなってもダメ(黙ってれば美人なのにな)」
アンガス「あ…ひとつだけ。見てればわかることだから言うけど、ウィルの好きなことは探索だよ」
リザ「探索、ですか」
アンガス「そ、頑張ってね」
リザ「はいっ!!」
【木造橋】
リザ's eye
通称:カーネイの瞳
遠くからでもウィルを探すことができる特殊能力(違う)
リザ「おーい!ウィル君!」
ウィル(また、きた…)
リザ「どこ行くn…」
ウィル「森の小道」
リザ「そう…じゃあ、森の小道よりもわたくしと危険でイケないことし・な・い?」
ウィル(一瞬やましいことが頭を過ぎってしまった)
「いいよ、おねーさん。ボクとイケないことしよ」
リザ(!?色気の返り討ち)
「つ…ついてきて」
ウィル「うん」
【水没した遺跡】
ウィル「げ…ここかよ」
リザ「ウィル君に同行して欲しいな♡」
ウィル「ボク、まだ学生で このしょっぼい武器なんだけど」
リザ「ちょっとだけ、入り口の、さきっぽだけだから!」
ウィル(言い方…)
ウィル HP:50
リザ「ウィル君、大丈夫!?」
ウィル「もう、ダメ…ボクには早いよ」
リザ「ここで倒れると水も滴るいい男になっちゃうよ!」
ウィル「リザさんも相当やられてるじゃ…ん…?」
遺跡の滴る水滴によって、リザの透けブラに目がいくウィル。
ウィル「ボク、先に帰るわ」
【エルネア城】
リザを置いて遺跡を出たウィルと遭遇したアンガスは驚いた。
アンガス「うわ、ウィル…ボロボロじゃん!どうしたんだよ!」
ウィル「リザさんに水の遺跡に連れてかれた…」
アンガス「うわあ…オレんちが近いから来いよ。治療しないと」
【王家の居室】
アンガス「オレが彼女を止めようか?」
ウィル「大丈夫。レベル上げのいい機会だから付き合うよ」
アンガス「無理すんなよ…ん、誰かきた」
リザ「ウィル君!ごめんなさい、激しすぎました」
アンガス「あのなぁ……ウィルはまだ学生なんだから無茶させるなよ」
リザ「はい…」
アンガス「今日は帰って」
【数日後】
ウィル「あれからリザさんを見てないな…」
ふと、アンガスが言っていた言葉を思い出す。
アンガス「オレのファンでもいるよ、あんな子。まぁ、いなかったらいなかったで寂しいんだけどね」
ウィル(寂しい…か)
導きの蝶を取り出すウィル。
ウィル(酒場?まさかデート……)
【酒場】
リザ「ウィル君だ!」
マリテ「あなたの背後にドアがあるのによくわかるね?」
ウィル(なんでバレるんだよ)
「ど、どうも」
リザ「お姉さんと食事してました」
ウィル「いつの間に仲良くなったんだね」
マリテ「そう、親友よ」
ウィル「あのさ……ボクと仲良くなるための理由で姉貴に近づくならいい加減にしてくれない?」
踵を返して酒場を出ていくウィル。
リザ「あ…」
マリテ「あとで私から言っとくわ」
マリテ「でも、私がもう一人のウィル(マルサス)を好きで、リザちゃんに相談してるって言ったら驚くでしょうね」
リザ「ナトルの学舎の掲示板みてたら、ウィル君の同級生にウィル君がいるんですもの、紛らわしくて笑っちゃいました」
【旧市街の屋敷】
マリテ「ウィル君、いる?」
ウィル「何、姉貴」
マリテ「酒場の件だけど…確かにリザちゃんは突然、家にきて『ウィル君をください』ってぶっ飛んだ挨拶にきた子よ」
ウィル「怖いわ」
マリテ「変だけど悪い子ではないと思うの。あなたに好きな子がいるなら近づかないと言ってたし」
ウィル「……い、いねーし」
マリテ「ほら、私って物静かな性格してるからあの積極性は羨ましくて。参考になるなーって」
ウィル「参考?」
マリテ(やっぱり弟と同級生のウィルが好きだなんて言えない…)
「と、とにかく…悪い子じゃないから許してあげて」
ウィル「姉貴がそう言うなら、わかったよ」
【畑】
ウィル「リザちゃん、この前はごめん」
リザ「リザ…ちゃん!?…ちゃん…呼び!」
ウィル「ボクたち一緒に探索に行った仲だし、いいでしょ?また探索に行こう」
リザ「うんうんうん」
ウィル「姉貴ともこれからも仲良くして。物静かな性格だから、懇意にしてるのリザちゃんだけみたいだし」
リザ「もちろん!」
ウィル「ところで畑でなにを作ってるの?うわ……」
リザ「黒ラペル!ウィル君…たくさん食べてね!」
ウィル「う…うん」
リザ「よし、黒ラペル何個か収穫できたし、一緒に炎獄の巣窟にいこ!」
【炎獄の巣窟】
ウィル HP:30
ウィル「ボク…もうダメ…」
リザ「わたくしも…ダメ…暑い」
ウィル「汗、すごいね…リザちゃんのシャツ…張り付いてるよ」
リザ「…セクシーに見せてるのよ」
ウィル「ふーん、そう。じゃボクはこのへんで帰るね」
リザ「わ、わたくしも!」
【エルネア城】
アンガス「あれ?また二人で上級ダンジョンに行ってたの?」
リザ「そうなの…おっと」
リザの前に立つウィル。
ウィル「アンガス君、今日はこのままリザちゃんを送るので」
アンガス「うん、わかった」
二人の背中を見送るアンガス。
アンガス(へぇ…)
【リザの家】
リザ「いや~、ウィル君に家まで送ってもらえるとは」
ウィル「上機嫌で何より。それより早く着替えなよ、風邪ひくよ」
リザ「うん!また探索に行こう」
ウィル「じゃ、また明日」
リザ「明日も会えるの!?」
ウィル「どうせ、リザちゃんが来るかボクが行くかの違いでしょ」
リザ「そうだった」
部屋の窓からウィルを見送るリザ。
リザ(汗だくのウィル君、かっこよかったなーー!!来年、成人とは言えあの色気はずるくない?にしてもわたくしの服も汗でスケスケなのは失態だった。汗臭くなかったかな?次からは水の遺跡にしよ)
【噴水通り】
アンガス「よ、ウィル」
ウィル「アンガス君」
アンガス「さっきは、服が透けたリザの前に立つなんて男前だなー」
ウィル「気が付きましたか」
アンガス「で、いきなりお願いなんだけどさ…合コンに付き合って」
ウィル「ボク、学生なんですってば」
アンガス「あと20日くらいで成人だろ?ほぼ成人だって」
ウィル「強引だなあ、わかりましたよ。でも酒は飲みませんから」
アンガス「恩に着る」
【酒場】
女A「へー!王子なんだ、素敵!」
女B「ウィル君はいくつ?」
ウィル「4…」
アンガス「あー!オレと同い年の5歳。少し先の誕生日を迎えたら6歳ね」
女B「それにしては、ベビーフェイス!可愛い」
ウィル(つまんないな…リザちゃんは何してるんだろ…)
【夜2刻】
アンガス「今日は助かった。オレは宿に泊まるから」
ウィル「ボクは帰りますよ」
アンガス「可愛い子いたのに?」
ウィル「学生時代から遊んでたアンガス君と一緒にしないでくださいよ、では」
アンガス「イケメンなのにもったいないなー」
ウィル「おやすみなさい」
カルネ帝国の橋を渡ってると遠くから人影が見える。
ウィル「リザちゃん?」
リザ「ウィル君!こんばんは!」
ウィル「こんな時間に何してるんですか」
リザ「遺跡の探索!」
ウィル「日中は炎獄の巣窟でボロボロになってたのに、また?」
リザ「だってね、見て!この銃…かっこいいでしょ…!試し撃ちしたくて」
ウィル「おお!ヴァーミリオンデュアル!魔石が埋め込んでて…技が出しやすい、いい武器!」
リザ「えへへ。レベルをMAXにするために鍛練したら財産が尽きたわ……明日からマル茸を貪る生活ね」
ウィル「いや、マル茸を揚げればコロコロフライになるのでそのまま食うのだけはやめてくださいね」
リザ「ウィルくん、料理……できるの!?」
ウィル「家族で暮らしてれば、それくらいはやらないと」
リザ「学生なのにすごい!」
ウィル「…リザちゃん、カーネイの瞳を持ってますし、魔銃兵に向いてると思いますよ」
リザ「えーっと、赤い制服の人たち?」
ウィル「そそ」
リザ「なってみようかな、制服に色気あるし?」
ウィル「武術職につきたくて、ボクを探索に誘ってるのかと思いましたが」
リザ「実はね、わたくしの好きな人は探索が好きって言うから、好きな人の好きなものをわたくしも好きになろうかなーと思って」
ウィル「好きの連呼がすごい」
リザ「ふふ、ところでウィル君はこんな時間まで何を?」
ウィル「アンガス君と合コンでした」
リザ「え……いい子…いましたか…?」
ウィル(表情、わかりやすいな。傷つけちゃうのも悪いし……)
「リザちゃんのことを考えてたよ」
リザ「あー!わたくしの怪我のこと?それなら大丈夫!」
ウィル(そこは鈍感なのかよ)
「そうじゃなくて…まぁいいや…いい人はいなかったから、こうして帰ってるの。本当は家まで送りたいけどごめん、さすがに親が心配してるから」
リザ「いいえ、わたくしもまだ筋骨堂に立ち寄るのでお気持ちだけで十分!おやすみなさい」
ウィル「うん、おやすみ」
【旧市街の屋敷】
ベッドに横になるウィル。
ウィル(銃を手に入れたリザちゃんの笑顔よかったなー…ってあれ…おれ……)
隣のベッドから父親が咳き込んでいる様子が伺える。
ウィル「親父?…大丈夫?」
【地下墓地】
ボクの誕生日に親父は亡くなった。
ウィル(最悪な誕生日だな)
葬儀を終えて、神殿を出るとリザちゃんがいた。
リザ「マリテさん、ウィル君…ご愁傷さまです…。
状況を知らずに誕生日ケーキを作ってしまって…
そんな気分にはなれないかもしれないけど…ちゃんと食べてください」
ウィル「あ…ケーキ…ありがとう」
リザ「お誕生日おめでとうございます。では…」
ウィル「うん、また」
マリテ「リザちゃん、ありがとう」
ウィル「姉貴、リザちゃんの誕生日を知ってる?」
マリテ「うん」
ウィル(ボクの誕生日の2日後がリザちゃんの誕生日か。何ができるわけでもないけど声はかけよう)
【リザの誕生日】
ウィル「リザちゃん、お誕生日おめでとう」
リザ「ウィル君!!あ、ありがとう」
ウィル「葬儀のときに声をかけてくれてありがとう…それとケーキも。美味しかった」
リザ「うん、料理してたらHP10になっちゃいました」
ウィル「……もういいよ、料理しなくて。ところで、気が紛れるから探索に行こう。リザちゃんの新しい武器も見てみたい」
リザ「ぜひ!そうだ、ボワの実が欲しいから小道でいいかな?」
ウィル「いいよ、でも酸っぱいからそのままかじっちゃだめだよ」
【森の小道】
ウィル「銃、使いこなしてるね」
リザ「好きな人のおかげ!自分にこんな才能があるなんて」
ウィル「あのさ……わざとか知らないけど 先日から言ってる、その『好きな人』って…自惚れじゃなかったら…ボクでしょ?」
リザ「あわわ…どうしてそれを!!」
ウィル「いやいや、初対面でめっちゃ言ってたし、態度で漏れてるし…」
リザ「ええー!」
ウィル「隠し通せてると思ってたら逆にボクが驚くよ」
……
ウィル「で、ボクが成人してリザちゃんに相手がいなければ、結婚してもいいよ」
リザ「ウィル君…お義父さんが亡くなったばかりで気を確かに!!」
ウィル「と言いながら乳白色の玉でしっかり言質とるリザちゃん、嫌いじゃないよ」
リザ「付き合いをすっ飛ばして結婚の話も大概ですよ」
ウィル「もっと喜んでくれると思ったけど」
リザ「ほ、ほら…ウィル君…モテるし…成人式はまだ先だし…じゃ、じゃあね!!」
ウィル「うん」
【王家の居室】
アンガス「あはは!そんなことが」
ウィル「笑いすぎ」
アンガス「で、その言葉は本気なの?」
ウィル「割と」
アンガス「ど…どこを?リザのどこを好きになったんだよ」
ウィル「顔と愚直に気持ちがわかりやすいところと、姉貴に優しいところ、それと探索してるときの真剣な顔。銃を自慢してる笑顔にヤられた。あと私生活がダメっぽいところは目が離せない」
アンガス「最後は軽い悪口だけど、べた惚れじゃねーか!でもリザに全然、伝わってないと」
ウィル「学生だからね」
アンガス「違う。ウィルはクールすぎるんだよ。顔はいいんだからもっと、こう感情を…」
ウィル「アンガス様の恋愛テク、今まで話半分にきいてたけど…ちゃんと聞いてみるか」
アンガス「まずは見た目。シャツのボタンをあけて、下品になるからこれくらい。それと腕をまくって前腕筋を見せる」
ウィル「こう?」
アンガス「意外と筋肉あるな」
ウィル「リザちゃんのスパルタ探索のおかげ」
アンガス「マジでオレのモテキングの座が危うい」
テレーゼ「ただいま…え」
そこには王家の居室のソファで互いのシャツをあけるアンガスとウィルだった。
テレーゼ「あんたたち…そんな関係だったの?」
アンガス・ウィル「違う!」
*
アンガス「女性の扱い。これは相手によるとしか…リザはそうだな…ウィルに惚れてるし、わかりやすい。なのに、それを隠せてるとも思ってる、抜けてるところがある。年上だからしっかりしなきゃ、とも思ってるアンバランスな子…だから…」
ウィル「だから…?」
アンガス「もう少しだけウィルの気持ちを伝えればいいんじゃないの?伝わらなければ想いに意味はない」
ウィル「えー」
アンガス「惚れた理由を言ってみたら?面白い反応みれそう」
ウィル「それは一理あるね」
ウィル「逆にリザちゃんのボクを好きな理由が顔だけなら、関係は危うい気がする。イケメンなんて他にもいるし」
アンガス「でもな……初対面でイケメンのオレが見えてないって相当だぞ。視力が悪いんじゃ?」
ウィル「ボクをかっこいいって言ってたから視力はいいでしょ」
アンガス「言うようになったな、ウィル」
*
アンガス「とはいえ、学生である今の貴重な時間も大事に過ごすといいよ」
ウィル「それが一番のアドバイスかも」
一方リザは、自宅で乳白色の玉を再生しまくってた。
『結婚してやってもいいぜ』『結婚してやってもいいぜ』『結婚してやってもいいぜ』
リザ(やばい、ウィル君のプロポーズ!?すごい!夢かな?夢かも…夢?)
リザはそのまま眠りについた。
目が覚めるとそこには、ひび割れた玉が転がっていた。
リザ「え…やっぱり夢だった!?」
リザ(あのプロポーズは夢だったのかな…ウィル君が好き過ぎて、いよいよ都合の良い記憶を作り出してしまったのだろうか)
【納品所】
ひび割れた玉を納品してると背後から声をかけられた。
ウィル「リザちゃん、おはよう。ワフ虫、キレイだね」
リザ「ウィル君!おはよう、そうだね。綺麗ね」
ウィル(リザちゃん、告白を受けた態度じゃないな…やっぱり伝わらなかったんだ。大人になったらもっと真剣に気持ちを伝えよう)
リザ(ウィル君はいつも通り…やっぱり夢だったんだ…)
ウィル「今日はアンガス君がエナの子コンテストにでてるよ。行こう」
リザ「何それ?」
ウィル「あー…それはね…」
【王立闘技場】
アンガス「お、ウィルとリザじゃん。残念ながらエナの子に選ばれなかったし、香水なんてこれ以上いらないからウィルにつけてやるよ」
ウィル「ん、ありがとう」
リザ「ウィル君…なにこの…香り…ドキドキする」
ウィル「リザちゃん…顔、真っ赤だよ」
アンガス(色香にやられたな)
「へぇ〜照れてるんだ〜?」
リザ「ちがっ…火酒を飲んだせいです!酔ったので帰ります!」
アンガス「いやいや、この短時間で飲んでないでしょ…って、帰っちゃったよ」
ウィル「今の……リザちゃん、可愛い…」
アンガス「え?」
ウィル「あの照れ顔も独り占めしたい」
アンガス「ウィル…随分ストレートに言うようになったな」
ウィル「アンガス君にリザの表情を見られてむかつく」
アンガス「いいね!そのむきだしの感情!」
ウィル「ボク、大人になったら……リザちゃんとは、日中は探索で関係と社会的地位を高めて、たまに不意打ちで可愛がってあげて、照れさせて……夜はもっと…」
アンガス「はーい、ストーップ!そうそう、好きな人のいろんな表情は見たいもんだよね」
ウィル「うん」
アンガス「好きな女のいろんな表情を引き出すのは男の役目。オレの場合は、ウィルのそういう感情も引き出したから天才なんだけど」
ウィル「アンガス君をはじめて尊敬したかも」
アンガス「……何気に失礼だな」
*
一方リザは、マリテと酒場にいた。
リザ「で、アンガス君がその聖水をシュッとしたらウィル君の魅力ステータスが2万倍くらいになったんです!!私は身体が熱くなって……その場から消滅するかと思いました…あの聖水はアンデッドに効く?私はアンデッド?ガノスに昇天しちゃったのかな…」
マリテ「リザちゃん、落ち着いて。まずリザちゃんは人間だし、あれは聖水じゃなくてウィムの香水ね。私もいくつか持ってるからつけてあげる」
リザ「あー!この匂いです!」
マリテ「魅力を上げてくれるものなのよ」
リザ「へぇ…すごい…マリテさん、わたくしに惚れました?」
マリテ「ふふ…リザちゃん、本当に面白いわね」
リザ「面白い……わたくし、この性格で何度も恋愛を失敗したんです」
マリテ「え?」
リザ「黙ってれば美人なのにって。最初は大人しくしてたんですけど、どんどんボロが出てきちゃって…」
マリテ「あー…でも、そのままでもいいのに」
リザ「はい、だから次からは……この国では……最初からありのままでいようって決めたんです!」
マリテ「そうね、自然体よ」
リザ「そんな私が…まさかウィル君に一目惚れしちゃうなんて…皮肉ですよね」
マリテ「んー弟は、顔だけの男だった?」
リザ「正直に話すと、最初は顔しか見てませんでした。でも…私は彼につきまとってたのに、話をニコニコ聞いてくれて。探索にも付き合ってくれて…優しいです。あと、家族想いですね…」
マリテ「そうなの。亡くなった父さんともそうだったけど、今もお母さんや私と出かけてくれるの。それと家族を守れるように強い騎士になるって」
リザ「私もウィル君と家族になりたいな」
マリテ「付き合ってもないのに結婚の話?ふふ」
リザ「変ですね、へへ」
マリテ「姉の私が言うのもあれだけど、やっぱり弟はモテるのよ。でも、リザちゃんと出会ってから感情が豊かになった気がするの。だから応援してるわ」
リザ「ありがとうございます!」